● 4月3日~8日● 東京都美術館日本書道院が今年第73回展を迎えた。中村雲龍会長の手腕と行動力が功を奏しいよいよ充実期に入ってきた感があるが、次代へのステップを考える時期にもさしかかっていると言える。会のベクトルをあわせて目標を定めることが大切なことであろう。今展より役員作品を中心に紹介させていただく。中村雲龍会長「7言2句」は李白「前有樽酒行」7言律詩からの抜粋。詩の意「時は止まらず流れ去る」に本当の書の学びの為の時間を重ねる。会員への鼓舞である。それにしても潤いある墨色に悠揚な流れの世界が映える。もう1点の近代詩文書は、新年明け2日の羽田空港の航空機衝突事故を書し、導く者の規律と訓練、人と人との良識と意思疎通の大切さを込めた。かなでは三宅相舟副会長「万葉集の歌三首」が練達で二群を繋ぐ響きが切れよい流れを構築する。日本の仙台の由来となった唐・韓翃の詩を2紙に大胆に展開した遠山白雲副会長。常務理事から稲葉如龍は引き上げた筆鋒を効かせた6行の単字行草で見せ場を創った。同、斉藤龍堂は盧綸詩7言律詩を大きく展開した挑戦作。同、成田寿苑は和歌4首を梅と桜に分けて構成、横視点の流れが爽快。独特な筆法の高橋静豪も健筆だ。今年の文科賞は大胆且つ爽快に展開した神作花紅が受賞。理事から進化感じる平山美影ほか注目作を挙げた。(松)
● 4月3日~8日
● 東京都美術館
日本書道院が今年第73回展を迎えた。中村雲龍会長の手腕と行動力が功を奏しいよいよ充実期に入ってきた感があるが、次代へのステップを考える時期にもさしかかっていると言える。会のベクトルをあわせて目標を定めることが大切なことであろう。
今展より役員作品を中心に紹介させていただく。中村雲龍会長「7言2句」は李白「前有樽酒行」7言律詩からの抜粋。詩の意「時は止まらず流れ去る」に本当の書の学びの為の時間を重ねる。会員への鼓舞である。それにしても潤いある墨色に悠揚な流れの世界が映える。もう1点の近代詩文書は、新年明け2日の羽田空港の航空機衝突事故を書し、導く者の規律と訓練、人と人との良識と意思疎通の大切さを込めた。かなでは三宅相舟副会長「万葉集の歌三首」が練達で二群を繋ぐ響きが切れよい流れを構築する。日本の仙台の由来となった唐・韓翃の詩を2紙に大胆に展開した遠山白雲副会長。常務理事から稲葉如龍は引き上げた筆鋒を効かせた6行の単字行草で見せ場を創った。同、斉藤龍堂は盧綸詩7言律詩を大きく展開した挑戦作。同、成田寿苑は和歌4首を梅と桜に分けて構成、横視点の流れが爽快。独特な筆法の高橋静豪も健筆だ。今年の文科賞は大胆且つ爽快に展開した神作花紅が受賞。理事から進化感じる平山美影ほか注目作を挙げた。(松)