● 平成25年12月5日~8日 ● 東京銀座画廊・美術館 昨年の日展に於いて、新審査員に就任した吉澤鐵之氏の初個展、併せて還暦の記念展となった。 会場に入るや、金・銀の屏風作品群に圧倒され、思わず足が止まる。時代を経た古屏風を再生したものだけに、古格がある。そしてすべて一枚書きであるのだが、凛とした気韻が宿っている。12枚の屏風の内、漢詩の師である石川岳堂師の「日本漢詩偶成三首(六曲)」を除き、すべて自詠の漢詩、中でも六曲一双金屏風の行草「東日本大震災十二首」は圧巻であったが、風趣の異なる3点を挙げた。日本書作院創立者の一人である吉澤鉄石氏の子息で、鐵之氏も現在日本書作院の副理事長としてあるが、石琥・劉石・鐵之の三兄弟の存在は、知る人ぞ知る。青山杉雨、浅香鉄心、そして現在の星弘道とエリートの薫陶を受け、漢詩と篆刻まで学書を深めている。書家としての資質とバイタリティーをこの個展で披露した鐵之氏。更なる深化を期待したい。(松)
● 平成25年12月5日~8日 ● 東京銀座画廊・美術館
昨年の日展に於いて、新審査員に就任した吉澤鐵之氏の初個展、併せて還暦の記念展となった。
会場に入るや、金・銀の屏風作品群に圧倒され、思わず足が止まる。時代を経た古屏風を再生したものだけに、古格がある。そしてすべて一枚書きであるのだが、凛とした気韻が宿っている。12枚の屏風の内、漢詩の師である石川岳堂師の「日本漢詩偶成三首(六曲)」を除き、すべて自詠の漢詩、中でも六曲一双金屏風の行草「東日本大震災十二首」は圧巻であったが、風趣の異なる3点を挙げた。日本書作院創立者の一人である吉澤鉄石氏の子息で、鐵之氏も現在日本書作院の副理事長としてあるが、石琥・劉石・鐵之の三兄弟の存在は、知る人ぞ知る。青山杉雨、浅香鉄心、そして現在の星弘道とエリートの薫陶を受け、漢詩と篆刻まで学書を深めている。書家としての資質とバイタリティーをこの個展で披露した鐵之氏。更なる深化を期待したい。(松)