金 子 陽 香 書
展
― 越中万葉紀行 ―
■3月6日〜11日 ■銀座・鳩居堂画
「三島野に霞たなびき…(大伴家持)」
軸 36×10
毎日書道展審査会員、あきつ会運営理事の金子陽香さんが銀座で2回目の個展を開催した。周知のとおり金子さんは仲田光成師の直門のひとり。古筆を叩き、師風を追随する中、長年の鍛練がかな書の呼吸を生み、自風へと導き出している。
師の存命中はどうしても師風から離れられなかった感があるが、今回の個展準備の期間が大きな転機となったようだ。テーマ「大友家持―越中万葉百歌」は1回目の個展の折、友人から貰った小冊子、家持が越中の国守となって5年間赴任した時の歌を綴ったもので、その地を是非訪れてみたいと御主人と2人で越中の旅に出掛けたという。その思いの丈が今展の作品に結びついていて実に清々しい。作品作りにイメージが如何に大切かがよく分かる。30余点のそれぞれの波長の作品の中、品格ある凛とした2点を挙げた。 (松)
