第9回日展

 

和中 簡堂

「書語」

 

 印文は「秋夜乘月」。この作家の制作姿勢は常に進取の気概。ただ斬新に走るのではなく、古格を重んじ、築いてきた技術でさりげなく新風を吹かせる。今作も新石を試すとしながらも、深い白文線が朱泥に映えている。(篠原)