全日本美術 ALL JAPAN ARTS
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Work No.37

秋の雲 他

奥 宣憲の書 ―日本のこころと美2023―(2023.12)
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〔収録作品〕
①秋の雲(小林一茶句)
②余情残心

● 10月1日〜15日 / ● 大阪・茨木市立川端康成文学館ギャラリー

晩秋の開催として恒例となった感ある、茨木市立川端康成文学館ギャラリーでの奥宣憲個展。

今年も川端の小説『眠れる美女』から箋紙書きの「幼い日のことの方が…」、随筆『書』から「書は老いとともに…」『春』から「毎年、春が近づくと…」の各1点が並べられたが、著作権の問題があり、紹介を断念。随筆『春』の横長仕立ては興の入った変化リズムの逸品であった。

他、一休禅師「道歌」「仮名法語」の凛とした味わい、人間のうつろう心を歌った夏目漱石の『書簡集』から「あるは鬼あるは仏となる身なり」も調和体として力ある。

作品的に注目した1点は「秋の雲」、一茶の句を4行に散らして構成した作品。大らかな自由さの中に風景が見えてくるようでしばし佇んだ。秋の絶妙なにじみと最上段に位置きめた「雲」、そして「飛」の字形が心地良い。もう1点は、茶道の心得「余情残心」。潤の上2字を渇2字が大きく受けて、ふくよかな安定感に包まれる。正に奥宣憲の世界観。 (松)

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秋の雲(小林一茶句) — 奥宣憲
秋の雲(小林一茶句)
余情残心 — 奥宣憲
余情残心