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Work No.5

鮎(飛ぶ鮎の…)

奥 宣憲 書作展 日本のこころと美 2005(2005.06)
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〔釈文・作品〕鮎 飛ぶ鮎の底に雲ゆく流れかな〈上島鬼貫〉

■5月3日〜8日  ■京都 龍枝堂画廊 / ■5月11日〜15日 ■岸和田市立自泉会館

2001年5月、在住の岸和田市立自泉会館で初個展を開催以降、まるで堰を切ったように銀座、岸和田と毎年個展を重ねてきた奥宣憲氏であるが、今年は京都と岸和田での開催となった。

京都は氏自身が書の教室を持っている場所であり、尊敬する日比野五鳳師の聖地。初個展から5年、思いを温めた中での発表となったに相違あるまい。

作品は全24点、移動展として2会場同じ作品が並べられたが、会場の大きさ、壁面の色により同じものでも違った印象がするということを改めて実感した次第である。

注目した作品を2点挙げる。一つは表装が川のせせらぎを思わせる「飛ぶ鮎の」(鬼貫句)。風景が浮かんでくる作品である。もう一つの「山橘」は万葉集巻十九の大伴家持の歌。真仮名でのリズムが心地良い。

これまでもそうだが、氏は撰文を非常に重視する。書きたいと思った言葉、歌、詩句の本質にいかに迫ることができるか、そこに書作品としての真価を問うという姿勢を貫いている。作品作りは命がけというところもここ5年間一貫しているが、「楽しんで書く」、そういう心境が生まれればより懐の広い作品に深化するのではないか。そう思う。 (松)

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鮎(飛ぶ鮎の…) — 奥宣憲