「石州半紙」ユネスコ無形文化遺産決定記念
第16回田中盧雪書作展
■ 2月23日〜3月2日
■ 天満屋福山店6階美術画廊
産経国際書会副会長の田中蘆雪さんが主宰する蒼心書道会が創立40周年を迎え、記念展をふくやま美術館で開催、併せて一門の「研友社」会員展を天満屋で開催し、盛会となったが、この記念すべき年に、第16回田中蘆雪展を企画、三つの書展が同時開催され盛大な祝賀会が催された。
この個展は、蘆雪さんがこれまで親交があり、書作品にしばしば用いてきた島根県三隅の和紙、「重要無形文化財指定『石州和紙技術者会』」がユネスコ無形文化遺産への記載が決定した(2009年9月30日)ことに拠る。その11月、三隅町で、ユネスコ記載記念式典が挙行され講演会が催されたが、講演依頼を受けた蘆雪さんは「書くものと書かれるものの葛藤」と題して同技術者会の(故)久保田保一氏との約30年に亘る「和紙が取り持つ絆」を語った。質疑応答の中、「石州和紙」のみを使用したユネスコ記載記念の書作展の開催を約束したのである。
石州和紙は素材も良く手作りで味わいあるが、書の紙となると最低15年以上寝かさないと難しい。書写用の紙改良に蘆雪さんは実書を通してずっと協力してきたのである。様々の色の紙に禅語や菜根譚からの人生の指標の語が書かれた40数点の作品が並び、正に悠々として自風を語る書展で見応えあった。(松)
