甫田鵄川と門人展
奈良市杉岡華邨書道美術館
■4月18日〜
7月12日
奈良市杉岡華邨書道美術館企画の、功成り一家風を立てた書家と受け継がれる書風を検証する「書家と門人」シリーズ第2弾である。
日展参事、甫田鵄川氏は大正13年奈良県生駒市の生まれ。玄雲で木村知石に師事し、日展を主要舞台として現在に至っているが、玄雲時代は知石師から一枚の手本も貰っていないと言う。「手本を貰わなくても作品を批評していただければ何かの言葉を頂くであろうし、師匠が人に言われている言葉を聞くだけでそれで良い…先生からは『感覚を磨け、感覚をとぎすまさねばならぬ』と教えられている」と自筆『天真』の本に書かれているが、師の学びたる所を学び自風に昇華した書が現在の甫田芸術を構築している。従って天真書道会は知石師の書学姿勢を受け継いでいる。恐らく門人達にも手本は初期の段階のみで、後は古典学習を薦め、批評のみとしているのではあるまいか。甫田鵄川氏の作品と、高弟20名の作品中、本年日展新審査員に就任した加藤子華と躍進著しい高見廣流を挙げた。
(松)
