全日本美術 ALL JAPAN ARTS
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Work No.12

楽章は終りを告ぐか… (自詠)

第17回紗羅書展(2025.07)
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創立45周年記念

2020年の創立40周年記念第16回紗羅書展から5年、主宰の鎌田紗和さんは体調を崩されていた。何とかもう一度開催したいという主宰の深意を汲み取った幹部、会員たちが一丸となって今展を企画、準備したと今展の図録によせた紗和さんのメッセージが載っていた。
5年前もそうだが、書の世界へ導いてくれた恩師・中島司有への感謝と供に、書の持つ精神性の深さの伝道者のひとりになろうと決意した思いが重なる。「高齢を考えると、最後かも知れない紗羅書展」というフレーズに目が止まる。
中島司有時代の「日本書展」出品の思い出の作品も15面『紗羅書展』に一部紹介したが、ここに紹介した自詠の「楽章は終りを告ぐか…」は紗和さんの万感の思いが声なき声として伝わってくる。夕方にフィレンツェの石畳を歩いていると教会の鐘の音が静かな空に響きわたってとけてゆく。淡墨での空間表現がより情感を醸し「今日もまた」の言葉が一日一日の時の大切さを告げており、詩文書作品の一番大事な作者の意思が深く静かに存在している。(松)

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楽章は終りを告ぐか… (自詠) — 鎌田紗和