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Work No.16

妙法蓮華經隨喜功徳品第十八

星弘道近作書展(2014.08)
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― 古稀記念・こころの書 ― 星弘道近作書展より
● 6月18日~24日 ● 日本橋高島屋6F美術画廊展

 「書は、無機質な文字に魂を吹き込み精霊が宿るが如く活性化させる表現である」と星弘道は言う。その実現のためには「まず書かねば」ならない。つまり練度がものを言う。「一本の線も何万本と書いた線と一本しか書かない線では、一見してその練度の違いは解ります」とも。この「一本の線」に託する星弘道の決意には相当の思い入れがあるようだ。一作一面貌とはよく使われる言葉だが、星にはもとよりのこと。星は更に求める。「一線一面貌」を。
 星弘道三回目の個展は古稀に合わせて70点の新作出品で開催された。行書を中心に篆、隸、楷、行草、調和体も加わる。題材には蘇東坡詩、妙法蓮華經を多用。宮澤賢治詩「雨ニモマケズ」や一字、少字数の漢字にも思索に長けた内容を備えている。掲載は妙法蓮華經五言四句四幅の大作。今展の代表作の一つである。こういう書に接すると思わず背筋を伸ばしたくなるのだが、それはやはり余白の緊張感がそうさせるのだろう。紙面の白のどこを見ても弛みがない。そしてその要因を考えるとき、まさに前述の線のありように行き着くのである。講字横画の目覚ましい速度、勸字斜画の絞り込むような長画、福字因字の旋回線に見る鋒の開閉、梵字縦画の清楚な直線など、表情の違った線が各行に配置され、それらが紙面全体の中で大調和を保っているからこそそれぞれの字座が連関するのである。だから余白が無駄にならない。これぞ「練達した線で文字の持つ造形を自由自在に表現出来た」作品ではなかろうか。
 星弘道は昭和19年生まれの七十歳。同44年、浅香鉄心に師事。50年、日展初入選。平成2年、日展特選。同4年にも日展特選。10年、第1回個展(新宿三越)。同年、日本書作院理事長就任13年、日展会員。17年、第2回個展(東京銀座画廊・美術館)。18年、現代書道二十人展出品(以後連続出品)。19年、日展会員賞。21年、日展評議員。22年、日展文部科学大臣賞。24年、日本芸術院賞。同年、日展理事。現在 日展理事/読売書法会常任総務/日本書作院理事長/龍賓書道会主宰/現代書道二十人展出品 (篠原)

「若於講法處 勸人坐聽經 是福因縁得 釋梵轉輪座」

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