全日本美術 ALL JAPAN ARTS
Menu
Work No.20

秋風に 他

傘寿記念寺岡棠舟かな書展(2021.12)
〔収録作品〕
①秋風に (万葉集)〈170×150〉
②有漏路より(一休禅師)〈545×845〉
③降り積し(雪)(良寛)〈1200×670×3〉
画像をクリックすると拡大表示されます

― かなの美を求めて ―
● 10月13日~17日 ● 東京銀座画廊・美術館 7F

 日展会員で読売書法会企画委員・常任理事、謙慎書道会常任理事、神戸笹波会副会長などの要職にあり、一色会を主宰する寺岡棠舟さんの傘寿記念個展がこのほど開催された。書展のメッカ、東京銀座画廊・美術館7階の右隣では「第26回関東地区三余会・美しいかな書展」が展開され、同時開催の形で寺岡さんの大個展が展観されている。三余会展入口正面には寺岡さんの師、桑田笹舟、桑田三舟両氏の遺墨があり、それはまるで両展を見守っているように見えた。そして現在の師である田頭一舟氏が言葉を寄せる。「『書くことが好き』常々お聞きする言葉ですが、これが寺岡先生のすべて」この何気ない言葉に隠された芸の根幹。それはえてして単純である。だからこそ深める。結果を出す。周りは称賛したり、時に批判もするが、作家の心根は不動であるはずだ。だから書き続ける。そんなことを思いながら会場を見渡すと、そこには実に寺岡さんらしい色彩豊かな作品群約60点がそれぞれの顔を出していた。3点を挙げるが、中でも無地の軸にひっそり収められた「秋風に」は、寸松庵の香りを有し使転の鋭さに長けた上品。雪月花を謳った三連作の実作は連結している。歌に合わせたマット柄とともに遅速緩急のかな世界が一体となる。草色が映える調和体作も、かな作家らしい字の表情を見せて爽快だ。(篠原)

← 寺岡 棠舟の作品一覧へ戻る
秋風に (万葉集)〈170×150〉 — 寺岡棠舟
秋風に (万葉集)〈170×150〉
有漏路より(一休禅師)〈545×845〉 — 寺岡棠舟
有漏路より(一休禅師)〈545×845〉
降り積し(雪)(良寛)〈1200×670×3〉 — 寺岡棠舟
降り積し(雪)(良寛)〈1200×670×3〉