第2回 井谷 五雲 書法篆刻展

― 微観遠望―

● 1月6日〜2月8日
● 尼信会館3F展示室

 

 日本篆刻家協会副理事長井谷五雲氏の企画個展。尼信会館(尼崎信用金庫・美術館)では5年振り、2度目の企画展である。折しも開催前、改組 新 第1回日展で初の特選を受賞し、大いに機運高まる中での個展。
 井谷氏は昭和26年大阪に生れ、9歳の頃より書の手ほどきを受け、尼崎高校在学中に清水影村の指導を得て東京学芸大書道科入学。卒後同大専攻科を修了。その年に日展初入選を果たしている。以降、高校の書道教諭として教壇に立つが、昭和51年に梅舒適に師事、篆社において早々と実力をつけた。篆刻界の東高西低の続くなか、力を蓄えたものが一気に湧き出た感があるが、前回の個展に比して、書、刻、画全てに深化が見て取れた。書は中国風趣を彷彿とさせ、刻も大胆且つ繊細。紹興八品「百草園」の構成発想は白眉。魯迅詩九種印興の自由闊達。井伏鱒二の切り取り方も。(松)

 

井伏鱒二訳 人生足別離

 

 

 

 

 

 

陸游詩句 篆書十言聯

紹興八品のうち 百草園

樹茵々草茵々