第48回二元展

保ヶ渕静彦

「Runner」

 痩身の男が手も足も必死にふって懸命に疾駆する。何かから逃れるように、いや何かを求めて。しかし、それは密室空間のあがきでしかない。削ぐような筆致の鋭さが、男の現況を鋭く抉ってくる。