第52回近代美術協会展

川角 町子

「心の郷・海風吹けば…」

 

 眼を閉じて、筆を持てばおのずと故郷の海が瞼に浮かびくる。穏やかな凪の海も風が吹けば波頭を立てて激しく騒ぐ。そのいずれも心のふるさとなのだ。激しく流動するダイナミズムに潜む静謐さ。(中)