第44回日展

 

村田 省蔵

「朝」

 

 越後の稲は架さ木ぎは繰り返し描いてきた。田の畔に並ぶ木が明けの陽射しを浴びて逆光のなかにあるが、田面に映す影が美しい。静寂な朝の気配を簡潔化のなかにとらえながら、実に肉厚で骨太な作品だ。(中野)