近代日本美術協会理事長
渡辺祥行個展
■6月29日〜7月5日
■銀座・ギャラリームサシ
近代日本美術協会理事長渡辺祥行氏のギャラリー企画個展。
渡辺氏の40年に余る画歴は、国内はもとより世界各地に取材したスケッチの歴史と重なる。そこで得た自然の美しさ、人間の尊さ、古い町並みに残る生活感や歴史観などを素直にキャンバスに残してきた。チェコ、プラハに残る風景の象徴を赤い屋根の群れに託したこの作もスケッチ当時の画家の心のありかを見るようである。画廊ウィンドウにはトルコ、イスタンブールを描いた昨年の近美展出品作「海峡の町」100号が飾られ、道行く人に赤い色から織りなす渡辺カラーを印象付けた。他、「寺院にて」「待春」「ハイデルベルクの朝」「フィレンツェ夕景」など6号から10号を中心にした各地の情景作が並ぶ。いずれもモティフから色を引き出しているので無理のない色面構成だ。
松山市にアトリエを構え、近美協東京事務所と行き来を重ねながら、全国各地の支部へも積極的に出向く。また19回目を迎える地域を描く美術展「地展」の理事長としても奔走。現在「いまばりを描く」展を広く呼びかけている。(シノハラ)
