第74回立軌展

 

島 栄里子

「だれもいない'21ーII 」

 

 南イタリア・クラコの丘の上の街の地震崩壊半世紀余の廃墟は、長い歴世の加重から解放されたかの如く、陽光を浴びていまなお建つ姿は、木造高温多湿の日本と違って少しの暗さもなく、むしろ明るいのだ。(中)