第11回日展

 

山田 一郎

「春待つ」

 

 この画家の作品を観るたびに“風土”を思う。誰にもふだん意識しようとしまいと、心の奥底には郷愁と否定的な思いが交叉しているに違いない。今作は、大地にめぐらすかたくなな心情が溶解し始めるだろうか。(中)