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塚田 稔
第10回個展
●6月27日〜7月2日
● 竹川画廊(東京・銀座)
塚田稔の作品は明快である。多彩な色を自在にコントロールする闊達な配色をはじめ、フォルムも線も構成にも曖昧なところはなく、揺らぎなく確としている。かといって、それほど単純というわけでもない。
塚田さんは確か脳医学の泰斗で、その関係でミュンヘンに滞在(昭和54〜55年)した折、ヨーロッパの風景に心惹かれ絵を描き始めたという。そして同58年には横浜風景美術祭で準大賞を受賞、同年日府展に初出品初入選し新人賞を受賞。それからは一気に画才がはじけたように日府展で活躍する一方、個展も積極的に開催。昨年は日府展60回記念賞を受賞している。
掲出の『カスバの壁面』はその記念賞と同じ趣好の作品。日陰にたむろする民俗衣装の人々、斜傾の陰と洗濯ものの影、白い壁のポスターと真赤な窓。垂直・水平に斜線の構成、人物の表情、明快でインパクトある彩調など塚田作品の持ち味が良く見られる。
一転秋色に照り輝く『駒ヶ岳の秋』の前景の華やかで大胆な彩調が碧空に吸いこまれていく心地良さ、また『カスバの街角』に見る心に沁み入る色調など、風土感がにじみ出ていよう。
『生命の踊り』はこれらと趣きが違うが、これも又この画家を特色づける一作で、ムンクの影響を受けながら脳内イメージを表現主義風に綴っている。(中野)

カスパの壁面(3F)

駒ヶ岳の秋(15F)

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生命の踊り I (15F)

カスパの街角(20F)
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