第52回新協展

会員賞

友永 美紀子

「さくら」

 そこに在るのはまさしく樹だ。年輪を重ねた老躯は、幾百の枝枝を春陽の中空に垂らし、繚乱の桜花をたわわに纏う。華美でもなく、曇徴でもない。リアルにそこに存在している。それこそがリアリズムだ。 (松)