ふるさとの詩

森長 武雄 展

■ 2月15日〜20日

■ 大阪府立現代美術センター展示室A(南館1階)

 

 新世紀美術協会委員として、全国的な活躍を続けている森長武雄氏が、喜寿を節目として画集を刊行し、大阪での大個展を開催した。初期からの一連の代表作から最新作(掲載作品)、地元奈良県で出品した作品、海外取材スケッチ等合わせて約80余点が並べられた。
 森長武雄氏は徳島県出身。徳島大学学芸学部美術科卒業後、教職のかたわら昭和37年新世紀美術協会第7回展に初出品。大阪に居を移し(後奈良へ)、会内外で受賞を重ねて57年には安井賞展入選。作品は郷里徳島県貞光町や鹿児島市三宅美術館他中国洛陽博物館などに所蔵されている。
 氏の作品は一貫したテーマで貫かれている。それは氏の原点とも言える徳島の原風景。ふるさとに対する深い思いだ。土を思わせる独特のマチエール、ユニークにデフォルメされた人々や牛達は大地に同化し、あるいは穿たれた地層や空に飛翔しまた没し、融合する。それは総ての生き物に対する生命賛歌であり、また氏が生きた証でもある。
 今回出品の6メートル超の最新作「豊穣へのよろこび」は生命賛歌の集大成といえるも、氏の78歳からの新たな挑戦の決意が込められているように感じる。(松)

 

 

 

「豊穣へのよろこび」2009年 F130・ F150 ・F130