湯山俊久 油絵展
■7月25日〜31日
■ 日本橋三越本店6F美術特選画廊
日展評議員、白日会常任委員の湯山俊久氏の5回目の個展。一昨年、第42回日展において、白いコスチュームで長椅子でくつろぐ横顔の女性を描いた「L'allure(ラリュール)」で内閣総理大臣賞を受賞し、今洋画界で最も注目される作家のひとりでもある。
湯山俊久氏は、昭和30年静岡県の生れ。多摩美大在学中から白日会に出品、卒業の年(昭和55年)には白日会佳作賞を受賞し、才能の片鱗をみせている。白日、日展とも出品作品は人物だった為、まったくの人物作家と思い込んでいたのだが、今展には爽やかな筆致のフランスの風景作品他が人物以上並んでいたのには正直驚いた。略歴をみると神奈川百景展、画家の旅から・美しき東日本展にも出品しており、風景も描いている。しかし、重点は人物に違いない。100号の「花明かり」、120号の「静謐」の重厚な大作も見応えあるが、比較的薄描きで速筆の「清風(20号)」を挙げた。作家のモデルを捉えるセンスの良さがより判るからである。今後に期待したい。(松)
