サロン・ブラン美術協会委員
布施木多恵子 展
■6月4日〜9日
■ 銀座ギャラリーアーチストスペース
60号2点、50号5点、30号以下小品まで計20余点の発表。いずれもタイトルに〈風〉のつくシリーズ。風の連作になって4、5年なるが、モティフとしての瓶の登場は長く、14、15年になるようだ。
作品には、地色が紺か明るいブルーの2つのパターンがあって、しかしいずれの場合も地色を引っ掻いて、地色の下に塗りこめた白い線が浮上してくる手法をとっている。
オートマチックのように無作為で引っ掻いた白線が紺もしくは明るいブルーの面上を動きまわって、様々な表情を浮かべてくるのだが、それだけに終わらず、小さく千切った和紙の断片が貼られ、しかも白いままやピンク、紅などに着色されて、情景や情感を豊かにし、結果、風の中に感じる光や小鳥、花弁などをイメージさせることになる。「風の散歩道」「風のつぶやき」「風のウィング」などタイトルもまた詩的だ。
1941年満州生。サロン・ブラン協会運営委員。(中野)
