サロン・ブラン美術協会委員
<HOSHIDA HARUMI>

干田 晴美


「二年の連関と 異次元の涼風」


■ 7月25日〜30日  

■ 銀座・ギャラリーアーチストスペース展

 「二年間の連関と異次元の涼風」をテーマに初の個展。2年間に制作した80号から20号大までの14点に小品を加え、3次元あるいは4次元空間を平面空間として表現しようとする意味であろう。
 個々の作品には『連関の形象』などの題名が付されているが、作品は線と平面による直線構成を基幹とし、色調はブルーを中心にしたヴァリエーションに線や面のズレ、接面などに赤や黄、黒が配されてアクセントをつくっている。
 ブルーの色調や直線と直線の交叉がつくる鋭角が、画面にシャープさとスピード感を喚起し、爽風のイメージを生み出している。
 しかし、この風は実際に吹いている自然の風でもあるが、もう一つ読みとれるのは都市空間であり、あるいは世相や世間の風向き、傾向、モードでもあろう。そうした意識で見ると、木洩れ日の光や隙間と見えたものが、現実社会の光と影であったり、キシミや歪みとなってくる。そこにこそコンテンポラリーとしての作家の意図があろう。(中野)