砂川 順一 やさしい光の水彩画展
絵に癒やされ、救われて…
●10月12日〜18日
● 加古川・松風ギャラリー
水彩連盟準会員・砂川順一氏の水彩画展。
当初から水彩画で主に地元の田園風景を好んで描いてきたが、その風景描写を続ける一方、10数年ほど前から酪農、特に牛舎の中をモティーフとして大作を制作してきた。画風は、暗い牛舎に差し込む光をポイントに藁敷きの上でくつろぐ牛や、作業用具を組み合わせて現場の雰囲気、空気感を伝えようとしたものであった。最近は、一転して介護している母をモデルに今を考え、今を残そうとするモティーフに大作制作の舵をきった。母の表情の繊細な機微、背景の空間に思いを込める。
そんな10年間程を振り返った個展から、2点を挙げた。1点は北海道の牧草地から雨あがりの遠望する山。耕された肥えた土、滲んだ空と山の境界がいい。もう1点は、光空間の中に収まった、威厳あり、存在感醸す牛舎の主だ。母シリーズの展開にも期待。(松)
