GENJI.E.(LOVE)
井上利哉 個展
● 10月24日〜29日
● ギャラリー香
東京展美術協会参与・井上利哉氏の地元大阪での個展。
氏は、当初は大阪発祥の二元会で活動していたが、後に東京展の趣旨に賛同して参加、関西地区の中心作家として関西からの出品を主導した。本部も予てから関西展開催の意図があったが、その実現に齋藤鐵心代表と共に尽力、2012年より原田の森ギャラリーを会場として立ち上げ、今年第8回展を開催したところだ。
さて、井上利哉氏といえば「源氏シリーズ」が随分前から続いている。実際は40年間に及ぶとお聞きした。平安時代の雅の中に蠢く人間の葛藤が主テーマだという。一見純抽象のようだが、具象的なイメージの残滓があり、モンドリアン的展開と心象風景が加味された時間空間が感じられる。紹介の「後宮」は屏風的に折り重ねられた薄い磨りガラスのような御簾?のイメージの奥で繰り広げられる政争の中の男女の世界であろう。赤色を抜いて、より深い透明感を演出した。(松)
