第58回近代美術協会展

 

舘野 邦栄

「山火事」

 

 黒々とした森が赤々と燃え熾りに燃え、その余燼が人類の限りない欲望の愚行を嘲笑うかのように舞い上がる。赤、白、黒、緑が描き出す、このおぞましい描写が、それでも美しい。絵画が持つ力ゆえであろうか。(中)