坂本 直 絵画個展


● 5月30日〜6月1日
● 兵庫県民会館県民アートギャラリー
●6月12日〜17日
● 画廊ジュライ IN SPACE BALL

 

 なぜ絵を描くのか。描きたいもの、描きたいこと、伝えたいことがあるからだ。坂本の絵を見ているとそんな作画の原点を考えさせられる。坂本の代表的な素材「茂み」シリーズに特にそれを思う。「茂み」である。大木や名木ではない。日本の田舎のどこにでもある風景の一部。樹木が生い茂る。その生命感。坂本にとってはこのどこにでも目にする何気ない景色の中に見る土や植物や樹木、大気、全ての生命がたまらない。昨年の日展出品作100号「茂み」を中央に、ここ八年間の代表作や挑戦作34点が並んだ会場にはどこか温かい空気が流れている。砂を含んだマチエルにもその要因があるのだろうが、やはり画家の視点とモチベーションの高さあってのも
 「犬のいる背戸」は坂本自身も随分気に入っている作品だ。暖色の竹林を背後に常緑の樹木が茂る。根本には日なたぼっこの犬。背戸の緩やかな時間の流れが伝わってくる。「裸婦」シリーズは新テーマとして取り組む意欲作だ。日展会友/光風会会員  (篠原)

 

 

裸 婦(F6)

犬のいる背戸(F30)