第55回記念蒼騎展

文部科学大臣賞・ホルベイン賞

佐々木 喜與子

「秋・昇る白い月」

 

 すすきが白い穂をゆらし、柿の実も葉も赤く色づいて秋たけなわ。澄みわたる空気の中に、真ん丸の大きな月が昇る。顔料の透明感が爽々たる気を韻々と響かせて、やまと歌に通う情趣をうむ。(中)