― 信玄公没後450年記念 ―

桜井実 水彩画展


● 11月14日〜26日
● 甲府市/藤村記念館

 

 甲府市教育委員会・NPO法人甲府駅北口まちづくり委員会主催。武田信玄没後450年の今年、信玄の父信虎が開創した城下町甲府では種々の記念事業が開催されている。その一環として、全日本美術協会会員桜井実氏の水彩画展が甲府駅北口広場横の藤村記念館で開催された。同館は「藤村式建築」と呼ばれる擬洋風建築の建物で、明治前期の甲府中心部にたくさん存在していた甲府の特徴的な歴史景観の一つだ。平成22年、同地に移築復元されて以来、甲府の玄関口の役目を果たしてきた。地元甲府の活性化を人一倍思う桜井氏だけに、今展に期する思いも相当のものがあり、会場はその心意気に溢れていた。それに応えるかのように会期中の展観者は何と2072名。信玄と甲府にまつわる水彩画を堪能して、街歩きに出向いた観光者も多くいただろう。またNHK甲府局のテレビ放映も一役買ったに違いない。地元総出による今展の成功は美術展の一つのあり方を提唱したともいえるだろう。
 出品は30号を最大に38点。何れの作にも手書きのコメントが添えられている。例えば「雪の武田神社」には「冷え冷えする日、武田信玄の館にも雪が。欄干の朱との対比で温もりさえ感ずる。」何とも趣のある書風が絵を支えているようで、初見の人への配慮も行き届いた好展観であった。(篠原)

 

雪の恵林寺

 

 

 

 

 

 

 

 

「武田信虎公之像」と「藤村記念館」

武田神社

武田信玄公の像

雪の武田神社