第6回新構造東京展

 

川邉 和子

「風に誘われて」

 

 和装の婦人が縁側のガラス戸をそっと開けている。その細い隙間から心地良い風が庭越しに吹きこんできたのだ。昼間の暑さも夕を迎えて収まったのだ。そんな微妙な季節の巡りに感応する和的感性をとらえた。(中)