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Work No.8

GENESIS-2016 他

若谷 薫 作品展(2023.12)
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〔収録作品〕
①明日の叙事詩-2023
②天啓-2021
③GENESIS-2016
④我々は…-2020
⑤再生の図-2022
⑥KING-2013
⑦EARTH-2014
⑧ドローイング

〈地球礼讃 人類礼讃〉
●10月4日〜9日/●兵庫県立美術館王子分館 原田の森ギャラリー東館1F
 二元会委員・若谷薫の初個展。これまでも東京での企画グループ展にも積極的に参加し、創作へのコンセプトを保ちながらも近年目覚ましい制作域の広がりをみせている作家のひとり。
 今展開催にあたっても、考え抜いた見せ方のレシピも用意されていた。作品はほぼ制作年順に展示されていたが、個展開催に係る謝辞、それと恐らく絵画に関わる発端となった啓示が記されていた。〈「生きている」のではなく、この地球に、人々に、「生かされている」。1995年1月17日、そう気付かされました。その感謝の思いから作品は生まれてきました。〉と。生かされている自分に出来ること、何をなすべきか、残すべきか。自分の生き方(求道)を朧げながらも真剣に胸の中に温め続けたのだろう。クリスチャンとして祈り続ける中で更に何かをと。薫さんの旧作をよく知らないが、本展で一番古い作品は2013年の「KING」である。それまでも何か思うことを記録したり、自由な感覚でドローイング的な作画をされていたと聞いたことがあるが、作品に意図、テーマを持ち込むようになったのはこの頃からなのであろう。
 前述のレシピを先ず記しておこう。序章・共生に始まり、第1章・天啓、第2章から第8章まで創世、再生、恩恵、内省、覚醒、済世、泰平と続き、番外編へ。
 「KING」には地球が育む生物の数を添付。既知の総種は約175万種。未知まで含めると500万〜1億種。頂点を人間とせず、ライオンキングを描くところがウイットか。マービン・ゲイが紡いだ環境汚染への警告ソングも添えて。
 夜、見上げれば天空に煌めく星達。宇宙規模からすれば、地球は砂浜の一粒の砂、そこに住む私達。存在とは何?そこから創世(GENESIS)の展開が地球史に聖書の世界をひも解いて現れる。マーラーのシンフォニーNo.5も添えて。
 「我々は…」は周知のとおりゴーギャンの代表作であるが、問うことは問われることとの解釈で、月下美人の発現、自身を晒すことで表現。翌年の発表時パンデミックに。そして再生ノ図として描かれた1枚には、薫さんの特別な思いがこもる。地中に胡蝶蘭の茎をさすポーズは硫黄島占領で星条旗を立てた兵士を写したピューリッツァ賞の写真の構図が使われている。が、その地には未帰還の1万ものご遺骨が今も残されている。実は薫さんの叔父様のご遺骨もだとお聞きした。戦闘の激しかった地を写真で撮ると何も映っていない怪奇現象もあるとか。描き終わった時、ロシアの侵攻を聞き、平和のペンダントを描き添えられた。
 そして「明日の叙事詩」は覚醒から済世か。平和を願う心が満ちている。画布横に書かれたベッリーニ作曲の歌詞「CastaDiva」(清き女神よ)と共に。(松)

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明日の叙事詩-2023 — 若谷薫
明日の叙事詩-2023
天啓-2021 — 若谷薫
天啓-2021
GENESIS-2016 — 若谷薫
GENESIS-2016
我々は…-2020 — 若谷薫
我々は…-2020
再生の図-2022 — 若谷薫
再生の図-2022
KING-2013 — 若谷薫
KING-2013
EARTH-2014 — 若谷薫
EARTH-2014
ドローイング — 若谷薫
ドローイング