第15回 石井泰代 作品展


●10月17日〜22日
●銀座/ギャラリーセイコウドウ

 

 絵本作家であり、日本画府理事も務める石井泰代さんの個展。約30年前から隔年開催してきた。石井さんといえば「きつね」が代名詞となるくらい、その画風はすっかり定着している。今展にも掲載の最新作「秋風のむこうで」をはじめ、日府展出品の100号2点や30号2点、20号7点などに小品を加えた約40点が展観された。その中には絵本の原画も含まれている。そもそもはグラフィックデザイナーとして出発した石井さん。子育てとともに子どもたちへの美術教育が絵本創作へとつながったらしい。それからというもの、「いしいやすよ え・ぶん」としてダミー作10冊を制作。実際に7冊が出版されている。特筆は「え」「ぶん」ともに石井さんの創作ということだ。童話、童画へのかなり強い思い入れを窺う。作画に「きつね」を描き続ける道理が、この明暗対比の2点にも充分に表れている。「いしいやすよ」のファンタジーが石井泰代の作画を生み、その物語はまだまだ続いて行く。 (篠原)

 

 

 

秋風のむこうで(F20)

すすき野で跳ねる(F20)