第74回二紀展

黒田賞

福長 弘志

「墟」

 炭である。大小長短の炭が積み重ねられている。中央は底知れぬ深い闇となる。人間の愚行によって灰燼に帰し廃墟となった世界なのだ。克明に描かれた炭も、炭ゆえのリアルさもすべて虚しく悲しい。(中)