第78回二紀展

 

大槻 和浩

「自分らしく」

 

 地下鉄の窓ガラスに写る姿よりも、くもりガラスの自分が自分らしい、という。自分が何ものなのか、誰もが本当にはわからない。その背後に浮かぶのは幻視か。背そむけたくても背むけられない自分、故に繰り返し描く。(中)