第102回二科展

 

須藤 愛子

「Le Vent(風)禅」

 

 白く塗りこめた地を描きつぶすかのごとき勢いで黒い線が走り駆ける。従前の曲線はかすかに細線として表れるのみ。力強くはあるがいささか荒れ気味で、心の無常感か怒りの爆発か。切り刻まれる心か。(中)