今獅々 貴美子 展

― 内 な る 風 景 ―

■ 2005年11月8日〜13日  ■ 銀座・兜屋画廊

「内なる太陽 」 M12

 小磯良平教室に学び、東京芸大卒後は二年間だけ二紀展に出品したのみで以降個展主義を貫いて、ほぼ毎年一回個展を開催してきた今獅々貴美子さん。
 これまで大川美術館に今獅々さんの作品が多く収蔵されてきているが、「地の声��」のオリジナルリトグラフが収蔵され、昨年その発表展を開催したところであった。今獅々さんの制作のベースは自然にある。それも郷愁の中のイメージの再現である。田や畑や山や川、太陽、月、人工物を排除した中の心地よさとでも言おうか、絵による詩だ。
 さて、今展には17点の油絵と4点のアクリルが並んだが、その中の1点に注目した。「内なる太陽」と題された作品だが、K氏に捧ぐと副題があり、一辺の詩が付けられていた。「海でも地でもない 赤い糸のつながる 心の宇宙 内なる太陽は輝き 人々の中に熱くある」思いは深い。(松)