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田中 浩一 個展 ザムザ・シンドローム ■8月16日〜21日 ■京橋・GALLERY K
現代美術画廊・ギャラリーKにおいて3回目の個展。今回のテーマは「巨大な蛾(毒虫)に変身した、カフカの小説『変身』の主人公である、ザムザを目の当たりにした感覚」をザムザ・シンドロームと題した。出品は「〈魔都〉を召し上がれ」シリーズ3点、「浮かぶサラリーマン」シリーズ3点。前者はネクタイの塔の左右からナイフとフォークが突き出し、巨大な管理、格差、ピラミッド社会を食べろということ。後者は片時も携帯電話を離さず、音楽のイヤフォンを外さない人間のマシーン化。コンセントを探し続けるプラグこそが現代人であることを訴えている。両シリーズに共通するのは単なる社会批判ではない。むしろザムザのように、都市に引きこもることで逆にこの世を冷静に観察できる視点。「引きこもり」を次段階への成長ステップとして肯定できないかという、切実な問いかけがある。作品横には和紙で作られた人間の抜け殻を配して一層の主張を強めた。作家が表現したいものを、明瞭にしかも簡潔に紡いだ数少ない個展だ。(篠原) |
浮かぶサラリーマン(30F)
〈魔都〉を召し上がれ (120F×2) |
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