第40回記念写実画壇展
後藤 寿朖
「怺」
羽化シリーズが続いているが、世の矛盾や不合理を独自の哲学と理念で絵画化する。今回の「怺」は卵が割れたにも拘らず、中にこらえて出ない雛。芥川の河童を想起させる。流れる一筋の体液が世相を斬る。(松)