山口賛治 新作展

―森と湖の巡行―


● 7月20日〜26日 
● 大丸京都店 6Fアートサロン ESPACE KYOTO

 

 2年前、念願だった2冊目の画集を傘寿記念として弊社から出版。25年前から描き残した「湖沼山河」を自選したもので、山口絵画の神髄を伝えるメモリアルな画集となった。丁度、その制作時にコロナ禍が始まり、山口氏も体調を崩されて心配したが、今はすっかり回復し新たな気概を纏った作品が今展に並んだ。
 「森と湖の巡行」と題したメイン作はS50号の「京都北山ユリ道」と題された北山尾根道からの夜景、木立越しの京の明り滲む天空が深い。
 しかし、筆者はSMの小品にしっかりと目が止まった。ゴッホを彷彿とさせるような「道」。瞬間抽象と見紛うも、その空気感は純具象である。「五色沼」の洩れ日と風の戯れが心地よい。前向きの画家魂を見た。 (松)

 

 

 

 

 

 

五色沼  F6

道  SM