絵画の道50年記念
矢 永 晶個 展
■ 3月23日〜28日
■ 銀座・美術家連盟画廊(美術家会館6階)
全日本美術協会理事、東京支部長の矢永晶氏が「絵画」の道50年を記念した自選展を開催し盛会となった。
矢永氏は1942年、福岡県北九州市の生まれ。熊本大学工学部建築学科に入学した60年に海老原(喜之助)美術研究所で坂本善三に師事している。64年大学卒業後に旭化成工業に入社し、会社人として専念していたが、恐らくその間もしばしば絵筆を握っていたのだろう。1978年に第16回全展に初出品、翌年同展で新人賞を受賞し、山内白葉全展代表に師事、97年フォーカス展で「特選2席」、06、07年に「佳作」を受賞、現在まで全展を発表の場として出品を続けてきた。今展にはこれまでの作品から自選した25点が並んだが、初期作品と最新作を挙げた。フォーブ調で強烈な熱量ある熊本白川風景、新春富士の爽快感ある描写は極めて対照的だが、富士の裾野の微妙な色彩が成功して距離感を生み、且つ富士の威容を具現せしめた。現在の氏の作風を代表しているといえるだろう。今後の更なる研鑽を期待したいと思う。 (松)
