高橋重幸VS高橋宜子


● 8月18日〜22日
● 原田の森ギャラリー東館2F

 

新世紀美術協会委員・水彩連盟会員の高橋重幸と水彩連盟準会員の高橋宜子の二人展。二人は仲間と共にスペインに取材とスタジオ研修を重ね、重幸氏は自分のテーマにフィットするスペインの地でのインスピレーション感受と技術を学び、スペインの画友との交友を通して今後の指針を決めてきた。また、宜子さんは重幸氏のサゼッションを受けながら自分の世界を追っている。今年の80回記念水彩連盟展では、重幸氏が「東京都知事賞」宜子さんが「準会員奨励賞」を受賞しており、作風は異なるが、ある意味対抗意識を持っている。
 このところ、木炭を工夫したミックストメディアで黒を基調としたシリーズを続けている重幸氏だが「Caravaggio」を挙げた。少女の帽子の上の果物はカラヴァッジョの静物のオマージュ。少女にそぐわない手に齧られたリンゴ、まるで白雪姫を連想させる。宜子さんは、エジプトの美神を思わせる「ブルーアイ」と紹介の「昨日、今、明日」が白眉。背景に何か深み、思いを込めれば尚完成度が上がる。(松)

 

 

 

torso 昨日/ 今/ 明日(右から)  高橋宜子