− 増殖する機械生命体 −● 3月16日〜21日● 東京銀座・ギャラリー惣 昨年、第6回青木繁記念大賞ビエンナーレで優秀賞を受賞し、今正に脂ののった進化を遂げている長谷川氏の近作を直で拝見したいと思うのは私だけではあるまい。前回の名古屋の個展で、背景処理したキャンバスに、チューブから絵具を直接指先につけて塗り込む独特の画法を初めて拝見したが、そのデモンストレーションで描き始めていた完成作品が会場にあった。「銀河」と題されたその作品は、渦巻き星雲(又はブラックホール?)に過度に発達した機械文明が飲み込まれていくようなイメージだ。配管が結集された巨大システムが発する炎に舞い上がる蛾は滅びゆく人類の象徴か。これも前回描きかけていた作品で、機械鳥獣のような完成作「飛翔」、また、現在5千億匹以上異常発生しているサバクトビバッタを連想させる「飛煌」ほか、配管に「目」を備えた「次元」、「昇天」、「浄化」などなど。 そんな機械生命体の妖しい色彩作品の中に、紙にアクリル地で黒色処理した上に銀色の油彩で描いた小品「製造」「液化」、上掲の「貯蔵」が爽やかなコントラストの調和を醸していた。(松)
− 増殖する機械生命体 −
● 3月16日〜21日
● 東京銀座・ギャラリー惣
昨年、第6回青木繁記念大賞ビエンナーレで優秀賞を受賞し、今正に脂ののった進化を遂げている長谷川氏の近作を直で拝見したいと思うのは私だけではあるまい。前回の名古屋の個展で、背景処理したキャンバスに、チューブから絵具を直接指先につけて塗り込む独特の画法を初めて拝見したが、そのデモンストレーションで描き始めていた完成作品が会場にあった。「銀河」と題されたその作品は、渦巻き星雲(又はブラックホール?)に過度に発達した機械文明が飲み込まれていくようなイメージだ。配管が結集された巨大システムが発する炎に舞い上がる蛾は滅びゆく人類の象徴か。これも前回描きかけていた作品で、機械鳥獣のような完成作「飛翔」、また、現在5千億匹以上異常発生しているサバクトビバッタを連想させる「飛煌」ほか、配管に「目」を備えた「次元」、「昇天」、「浄化」などなど。
そんな機械生命体の妖しい色彩作品の中に、紙にアクリル地で黒色処理した上に銀色の油彩で描いた小品「製造」「液化」、上掲の「貯蔵」が爽やかなコントラストの調和を醸していた。(松)