第85回国展 

山寺 重子

「予 感」

 

 暗い野面を焼く火か、空襲に燃え上がる街の火か、心の闇にチロチロ燃え上がってくる否応なき情念か、雲の切れ間も赤く爛れているようだ。それははからずも天変地異を予兆する漁火でもあったのだ。