藤室雅司(故)・節子夫婦展


● 10月4日〜9日
● 兵庫県立美術館王子分館
原田の森ギャラリー東館2F

 

 第28回二元会兵庫支部展に併催しての(故)藤室雅司・節子夫婦展。実は5年前、ご夫婦は金婚を記念しての夫婦展を開催している。
 節子夫人は二元会会員〜委員として、長きにわたり各国(トルコ、南フランス、イタリア、中国他)を巡り、その街並を描いてきたが、石の街を中心とする家の扉にテーマを絞って取材を重ねるようになった。いつも横にはご主人の雅司さんが同行され、サポートされていたと聞く。やがて、雅司氏が会社をリタイアし、魅かれる様に本格的に水彩画を始めたのは15年程前、二元展に出品するようになり、おしどり夫婦として注目されるようになり、写実描写のバルール感を発揮して受賞を重ね、会員として活躍されるようになったが、二元展の60回記念展を前にご逝去された。
 その折りに、出品された作品が節子夫人の「喝采」。涙に暮れる毎日、仲間から「その涙で絵を描け」と。これ迄の追憶(取材先での夫の所作)を構成した作品だ。雅司氏の秀作「風のいたずら」、近作「生きぬく」と節子夫人の北京・胡洞の扉を挙げた。 (松)

 

 

節子―喝采(フランス)

節子―暦年の扉(北京・胡洞)