第40回記念元陽会

渡辺 楊子

「荒廃のマテーラ」

 八世紀イスラムの勢力から逃れたキリスト教徒が山を穿って四千を越える洞穴住居を造ったマテーラ。時代に取り残された街。累々と虚ろに重なる家。冷たく垂れ込める曇天。崩れた扉に憂いを描き込んだ。