第33回風土展より
藤 田 清 照
■9月19日〜25日
■ 東京セントラル美術館
第33回風土展(ふどてん、現在10名)より藤田清照氏の作品を紹介させて頂く。
トルコに魅せられて、アトリエを構え、日本とトルコを往復する生活を20数年続けてきた藤田清照氏。日本での制作活動に切り替え、この風 展に参加するようになったのは約10年程前で、トルコの風土を捉えた人物画の独得な風情とデッサンの冴えで一躍存在感を示した。その後、ピエロシリーズを加え、男の哀愁、怠惰をテーマに深度を深めていたが、2年前よりピエロと「ダーツ」の組み合わせで人生を的(まと)に喩え、哀楽の運を画面に込めた。
60号6点出品の内今回のダーツも同じコンセプトだが、赤とブルーの対比が強烈で絵からの圧迫感(意図したものかも知れないが)があった。明快な色調のもう一点の「帽子」が、筆者的には素直に絵に入っていけた。人生の虚脱感を考えさせる。安井賞展3、金山賞展2、海外政府招待2他。神戸市在住。(松)
