第3回桜川洋子・洋画展
併設―浅野栄市・アフリカンマスク展
■1月12日〜17日 ■銀座・兜屋画廊
光風会会員、朱葉会理事の桜川洋子さんの洋画展が開催された。同時に桜川さんの夫、浅野栄市地中海歴史研究所代表のアフリカンマスク展も併設された。今展は3年に1回の企画、同会場で3回目となる。
桜川さんの作品は、全作ギリシャ取材によるもの。画肌からは乾いた空気と歴史の重さをにじませる。空の青と建造物の茶褐色、絵具を押し込むようなタッチが色面をぐっと奥に引き込ませる。100号クラスの大作が並んでいるため、画廊壁面にさながらアテネの温度を体感するようだ。掲載の「映ったリカべトス」は、現地のビルのガラスの壁面に映ったアテネのシーンを描き出した作品。ガラス格子の線が景色を分断し、それを画家の感性で再構成させた手法は実に面白い。手前の赤の屋根の存在が更にそれを強調する。「破風の馬�T」は、タッチの激しさがまず目に入る。全体の朱系の色面にグリーン、ブルーがさりげなく置かれているところに画家のポリシーを感じた。他、「島の風景」(F20)「海のニケ」(S100)にも注目。リトグラフやコラグラフ、コラージュの小品も出品された。(篠)
