第62回二元展

嶋津 俊則

「歴層の丘(II)」

 

 丘の麓からせり上がるように蝟集する家々が、紺碧の空の下に静かに展開する。この群落は幾代幾世紀を閲してきたのだろうか。降り注ぐ陽光が家々の陰翳を深く刻みながら、木々は緑を色濃くしていく。(中)