楽山 正幸 展
─スペイン・ポルトガルと… ─

● 11 月4 日〜 10 日
● 銀座 ギャラリームサシ

 

 富士美術協会代表・楽山正幸氏の恒例の画廊企画展。今回はスペイン・ポルトガルがメインテーマ。「朝霧のエストレモス」、「MIJAS・白の調べ」の100 号の大作を中心にサム〜6号の小品約30点が並んだ。
 白の調べは、広場を要に緩やかに孤を描く通りと、山に向い真直ぐにのびるセバスチャン通りが累々と連なる白い家に緩急を持たせ、家並の白のグラデーションや山に施された微妙かつ絶妙のコントラストが、暖くたおやかな温度と爽風を感じさせる。展示小作品中、一際目を引いたのが油彩6号の「アルファーマの街景」で、ポルトガル・リスボン旧市街の眺めだと思われるが、朱とブルー、グレーから白のコントラストは光と潮風を孕み、ローラーのマチエールが色の境界を滲み込ませる。楽山氏の持つ繊細な色彩感覚がいかんなく表された作品と言えよう。欧州最西端、花咲くロカ岬も印象に残った。(松
)

 

 

 

アルファーマの街景 F6

 

MIJAS・白の調べ  F100